BAR Hong Kong

香港の今を切り取ってみる

香港の今

 香港は今大きな転換期を迎えることになるかどうか、重要な時期を迎えているよね。

9月4日に林鄭長官が逃亡犯条例の改定案を完全撤回したけど、抗議デモ団体の反応はすごい冷ややか。遅きに失するとはこういう事をいうのだけど、夜10時になると近所の人たちが所構わずいきなり香港独立のスローガンを叫ぶという事態は何とかして欲しいわ〜。

ある私立系の小中一貫校では、子供達を引き連れ地下鉄の駅で、プラカードを持って乗客に訴えるというアクションを起こしていて、大学生どころか、小学生まで参加してデモ行進が行われるのは時間の問題のような気がするよ。

毎日どこで何をするか、という情報が拡散され、その場所を避けながら学校に通ったり、仕事をしたりしている状況です。突発的に地下鉄の駅やバスの中などで、警察との衝突などに出くわす可能性もどんどん高まっており、情報収集し、デモを避けながら香港内を移動する日々。

香港人の知り合いの中には、半分冗談で香港脱出のシナリオをほのめかす人も結構いて、日本で暮らすためのビザはどうやったら取れるの?と本気で聞かれたりもしてる。

香港政府に抗議の意思を示す為に、銀行口座からなるべくお金を引き出そう!という抗議活動もあるし、国際金融都市としての香港の機能が麻痺したり、実際に投資を引き上げて、実害が報告され始めると、金融関係の動きは早いので、加速度的に進むよね。

現在の問題点は、着地点が全く見えないところ。9月13日の中秋節は例年だと、月餅などのギフトをビジネス関係者や親戚や友人など相互に送り合う、香港人にとってはとても大切な日。この中秋節がデモで危険な状況に陥る事なく、例年通り親戚や家族で集まって食事をする和やかな日であって欲しいと願うばかりだよ。

その次は、10月1日の国慶節(中国の建国記念日 今年は中華人民共和国建国70周年)。鍵を握るのは、間違いなく香港の人達で、彼らがどの様に世界を味方につけて中国と向き合って行くかだね〜。

歴史の1ページとして大きく後世に語り伝えられるであろう、この事件を乗り越え、ハッピーエンディングになって欲しいよね。香港加油